分断された世界をつなぐ未来社会の構築

分断された世界をつなぐ未来社会の構築

心の世界

共感や信仰、尊厳から
心的空間を見つめる

仮想世界

デジタルツインでの
シミュレーション、メタバースでの対話を推進

実世界

社会関係の世界

相互扶助の仕組みを構築し、
コミュニティを再編する

実世界

物理的世界

構造物、土地利用、空間構造を
再編し、次世代型モビリティ、
環境・エネルギー技術を
開発する

実世界

自然/生態系の世界

大阪ベイエリアの
海辺・水辺を再生する

研究概要

「新たな防災」を軸とした命を大切にする未来社会研究部門は、大災害への対策を、疲労した都市・地域の社会・経済・空間構造を未来に相応しいものへと再編するための転換点と捉え、命を大切にする未来社会(「命の世界」)を具現化するための「新たな防災」の学術体系の構築と社会的実践を試みます。

「命の世界」の総体は「自然・生態系の世界」、「物理的世界」、「社会関係の世界」からなる「実世界」と「心の世界」が密接に連携し、統合されることで成立します。しかし、戦後に構築された社会・空間システムが巨大化・硬直化し、「実世界」の中のレイヤーどうしの関係、および「実世界」と「心の世界」の関係が分断されてしまいました。

本事業では、「新たな防災」という視点から、「実世界」と「心の世界」を「仮想世界」の形成も含みつつ再接続し、すべてのレイヤーが有機的につながる「命の世界」の復活を目指します。

共創フィールドの構築と実践

現在、⼯学研究科が実施している5 年⼀貫性の⼤学院教育プログラム「海洋・都市基盤⼯学グローバルリーダー育成特別プログラム」ではPBL 型授業「地球規模課題解決のためのデザイン演習」を実施し、⼤阪ベイエリアの陸域・海域の関係を回復するための調査と提案を⾏っています。令和4年度は⼤阪市各区、神⼾市、堺市など⼤阪ベイエリアの⾃治体と連携し、「防災の産業化」をテーマとした課題に取り組む予定です。当演習を全学に向けて開講し、当研究部⾨の関係者が授業に参画することで、研究領域を越える「共創フィールド」として新たな知⾒の提案や実装を⾏います。

お知らせ

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