活動報告

Go!ちそうカフェ

大阪大学地球総合工学専攻(略して「ちそう」)では、Go!ちそうカフェと題して教員が話題提供と自由なディスカッションをしながら新しい地球工学の未来を構想しています。

2022年8月1日には、当研究部門のスタートに合わせて、大阪・関西万博を超えた未来の海洋・都市・地域像について、意見交換を行いました。

 

意見交換はzoom上でしたが、同時進行でipad上に描かれるグラフィックレコーディングの画面を共有しながら、それぞれの教員のアイデアを繋げて議論することができました。

 

人口減少や気候変動の中で、埋立地、海の環境はどうなっているのか?今後海をどうして行きたいのか、生態系、水質をどう変化させていくのか?藻場や光の届く浅い海をどうやって再生していくか?おいしい魚がたくさん取れる豊かな海を作るにはどうすれば良いのか答えは出ていない。

 

制御できるものと制御できないものを分けて考えてみよう。

人口減少の中で汚濁物質は減っていくだろうし、都市構造、産業構造も変わっていく。

気候変動も合わさって、複合的な要素が現れ、誰も答えがわからない。

海外からの移民も増えて、異なる文化的背景を持つ人々が流入するだろう。

 

インフラ整備では地域社会と連携するために、人文系の先生の研究と協力して進めていこう。社会科学の先生方と協力して、生命という観点からの防災対策の定義や捉え方について整理しよう。

 

交通の目的は早く安く移動することだけでなくて、買い物や病院で人と交流するために移動するという多様な価値観も重視されるようになっている。効率を度外視してでも、きめ細かいサービスを提供することで社会全体が救われることもある。

 

命をまもり・つなぎ・はぐくむためには、一方的に社会的弱者を支援するのではなく共に生きる発想が大切。個人の命だけでなく、共有された精神性や歴史も生命によって生まれた現象で大切にする必要がある。

 

多様な価値観を示し、理解と共感を得ることで行動や意識の変化を促す。情報技術を使った可視化も気持ちを動かすことができる。

 

震災からの復興においては、継ぎ足していけるような構造物が必要。3Dプリンターも期待されている。伝統建築では100年おきに補修しながら改造していくことが一般的であった。大型構造物のコンセプトは未来に向けてどう変えていくのか。

…などと、多様でさまざまな角度からの研究的視点が交わる充実の時間となりました。
ぜひ、記録された賑やかなグラフィックをご覧ください。

 

Go!ちそうカフェ_グラレコ1

Go!ちそうカフェ_グラレコ2

 

ページトップへ